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「このシャツ、どうやったらもらえますか?」ブースから見たWebX 2026──ビットトレードマーケットレポート

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大きなカンファレンスは、会場を一周するだけで一日が終わります。

登壇も見たいし、ブースも回りたい。知り合いに会えば立ち話が始まり、夜には都内のあちこちでサイドイベントが開かれます。帰るころには名刺とスワッグで荷物がいっぱいになり、中には持ち帰るのが大変そうな大きな景品を当てている人もいます。WebX 2026でも、公式イベントに加え、参加企業やコミュニティによるサイドイベントが都内各地で開催されました。

7月13日と14日にザ・プリンス パークタワー東京で開かれたWebX 2026で、僕はビットトレードのスタッフとしてUPCXさんのブースに立たせていただきました。

イベントが終わると、毎年のように「今年のWebXはどうだった?」という話になります。会場を歩いた感想だけでなく、ブースで参加者の方と話した側からも振り返ってみます。

「シャツはどうやったらもらえますか」

これが、ブースで一番よく聞かれた質問でした。

机の上に置いていたUPCXのTシャツを見て、「そのシャツはもらえますか」「どうしたら手に入りますか」と声をかけてくださる方がかなりいました。会場へ来る前から、各社のスワッグを楽しみにしていた方も多かったのだと思います。

この質問は、ブースに立つ側としてもうれしいものです。

最初からUPCXを目当てに来たわけではなくても、シャツが気になって足を止めてくれる。そこから「UPCXは何をしているんですか」「ビットトレードとはどういう関係ですか」と話が始まります。そのまま説明を聞き、登録まで進めてくださる方も多くいました。

スワッグ目的で声をかけることと、サービスの話を聞くことは両立します。各社のシャツやステッカーを集める楽しさがあるから、予定していなかったブースにも入りやすくなります。

ブースの中から通路を見ていると、参加者の方は本当に楽しそうでした。大きな袋にノベルティを詰め、知り合いを見つけて足を止め、海外から来た人と写真を撮る。案内する側にいても、その様子につられて祭りの屋台に立っているような気分になります。

僕の周りでは、Web3のイベントを以前ほど頻繁に見かけなくなったようにも感じます。だからこそ、これだけの人が同じ場所に集まり、普段はオンラインでつながっている人とも会える機会は貴重です。

特にWebXクラスのカンファレンスの場合、地方からも人が集まります。交通費やチケット代がかかっているから全力で楽しんで、大量にスワッグを集めて、もとを取る!という方も多いのかもしれません。

「取引所はこの先どうしていくの?」

登録に必要な入力を進めてもらう間は、参加者の方と雑談することが多くありました。そこでよく聞かれたのが、今後の規制と暗号資産取引所についてです。

「取引所って、この先はどんなことをしていくんですか」
「暗号資産が金商法の枠組みに移ったら、業界はどうなりますか」

ニュースを見て何となく気になっている方もいれば、制度改正の議論をかなり細かく追っている方もいました。時には、その場で一言では返せないほど踏み込んだ質問もあります。ブースで想定していたサービス説明より、ずっと広い話になることもありました。

将来の制度については、まだ決まっていないこともあります。その場で答えを作るのではなく、今分かっていることと、これから議論されることを分けて話しました。

ブースに来る人が知りたがっていたのは、いま何を買えるかだけではありません。制度が変わった後に、取引所がどこまで仕事を広げるのか。こうした話を何度も聞かれたのは印象に残っています。

前より真面目になった会場

以前のWebXには、良い意味で何が出てくるか分からない感じがありました。ゲームの大きな展示があり、NFTが販売され、名前を見てもすぐには分からない海外プロジェクトが並んでいました。

2024年にはWeb3ゲームを集めた15ブースの「GAMEROOM」が設けられ、共同運営したBCG株式会社によると、2日間で推定約3,500人が訪れています。アーケードゲーム風の筐体も並び、通りかかるだけで目に入るエリアでした。

今年は、僕が歩いた範囲ではゲームやNFT販売は見当たらず、金融、決済、セキュリティ、法人利用を扱うブースが多かったです。派手な展示物も以前より少なくなりました。

海外から来た参加者の顔ぶれも少し変わったように見えました。以前は、名札を見てもすぐには分からない新興プロジェクトの人が多かった記憶があります。今年は海外の方は業界で広く知られた企業の名札を見かけることが増えたような気がします。

登壇テーマも金融寄りでした。公式アジェンダには、ステーブルコイン、トークン化預金、RWA、暗号資産ETF、カストディ、ウォレットセキュリティ、金商法、税制改正などが並び、金融セミナーも設けられていました。

以前は「何をしているプロジェクトなのか」を聞くところから始まるブースが多くありました。今年は展示を見れば、決済、保管、セキュリティのどの話なのかがぱっと見で分かるブースが増えているように思います。良くも悪くも、会場は前より真面目になっていました。

コーヒーを暗号資産で買う世界

今回のWebXでは、ビットトレードの代表取締役社長である関磊もセッションに参加しました。UPCXの佐藤剛基氏、中野誠氏と登壇した「ブロックチェーンは金融インフラとなり得るのか──UPCXが描く金融の未来」です。

7月14日に15分間行われ、暗号資産決済市場の課題や、UPCXが目指す決済インフラ、日本市場での連携などが話されました。聞いていて特に印象に残ったのは、誰もがコーヒーを暗号資産で自然に買えるような世界の話です。

暗号資産を使うこと自体が特別な体験ではなく、いつもの支払いの選択肢になる。「金融インフラ」という大きな言葉も、コーヒー一杯まで落とすとイメージしやすくなります。UPCXが目指すものが、身近な場面で説明されていました。

関社長からは、UPCXとのパートナーシップや国内での取り組みについて紹介がありました。取引所の仕事を売買だけで考えず、決済や送金との接点まで見ていくという話は、ブースで受けた質問ともつながります。

真面目になっても、WebXはお祭り

今年のWebXは、法人向けの展示や金融、規制を扱う登壇が増え、数年前より真面目な会場になっていました。

ただ、法人向けの話が増えた会場では、スワッグの意味はむしろ大きくなると思います。商談の予定がない人でも、シャツをきっかけにブースへ気楽に入れるからです。そこで初めて会社やサービスを知り、コアな話にまで進むことがあります。

スワッグを集める人、久しぶりに会った仲間と話す人、サイドイベントまで一日中回る人がいる。ブースの内容が難しくなっても、参加者まで商談だけをしに来ているわけではありません。

暗号資産やWeb3を決済や金融の仕組みとして扱う企業が増えれば、展示も規制や運用の話が中心になります。それでも「このシャツはどうやったらもらえますか」と気軽に声をかけられる会場であってほしいですね。

ブースから見たWebX 2026は、金融の話が増えても、一年に一度お祭りのような気持ちで集まって、暗号資産の現在地を知りながら楽しめるイベントでした。

※本記事は、公開情報と筆者の現地での体験をもとに暗号資産・ブロックチェーン関連情報を整理した一般的な情報提供であり、特定の暗号資産の売買を推奨するものではありません。また、すべて個人の感想となります。


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