米国のビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)に、10日までの5営業日で合計2億8,180万ドル(約457億円)の資金流入があった。これは、5月初旬以来初めての、週間ベースでの純流入となる。The BlockがSoSoValueのデータを基にして集計した。
ビットコイン現物ETFは、7月6日~10日で約1億9,740万ドル(約320億円)の純流入を記録。それまでは8週間続けて週次資金フローはマイナスであり、約82億6,000万ドル(約1.3兆円)の資金が流出していた。ETF立ち上げから最長のマイナス期間だった。
ようやく資金フローがプラスに転じ、5月8日までの週に約6億2,270万ドルの資金が流入して以来の純流入の週となった格好だ。
先週は、特に6日に2億6,569万ドルと最大の流入があり、7日にも小幅な流入、8日と9日には二日続けて合計1億8,016万ドルが流出した。10日には再びプラスに転じ、9,044万ドルの純流入があった。
マクロ要因の一つとしては、7月2日に6月の米雇用統計が発表。雇用市場がやや減速しているとの見方から米連邦準備制度理事会(FRB)が急速に金融引き締めを行う懸念が市場で後退し、リスク資産にとって前向きになったと見られる。
また、10日から11日朝にかけてビットコインが上昇した背景には中東情勢を巡る過度な警戒感の後退や原油価格の下落が指摘されているところだ。
ただし、暗号資産(仮想通貨)分析企業クリプトクアントは、オンチェーンデータから、依然として弱気相場にあり、その中での反発だと見解を示している。
イーサリアム現物ETFは、10日までの一週間で約8,440万ドル(約137億円)の純流入を記録。これは5月8日までの週以来、初めてのプラスの資金フローである。それまでの8週間では、約12億ドルの資金が流出していたところだ。
先週は、5営業日のうち4日で資金流入を記録。8日には7,048万ドルと最大の流入があった。9日には5,208万ドルの流出があり、一週間では唯一マイナスとなった日である。
今回、ビットコインETFとイーサリアムETFへの資金フローが回復したものの、それまでの売り越しの規模と比べると、まだ小規模なものだ。ビットコインETFは、それ以前の8週間で失われた資本の約2.4%を回復し、イーサリアムETFは約7%を回復した。