SBIホールディングスは2日、米国拠点のSBI Holdings USAを通じ、米デジタルバンクのエレボール(Erebor Bank,N.A.)に1億ドルを出資すると発表した。エレボールとの関係を築き、米国での事業基盤を強化するとともに、次世代のデジタルバンキングへの理解を深める狙いだ。
エレボールは米オハイオ州コロンバスに本社を置く。防衛テクノロジー企業アンドゥリル・インダストリーズ(Anduril Industries)の共同創業者パーマー・ラッキー(Palmer Luckey)氏が、CEOのオーウェン・ラパポート(Owen Rapaport)氏らと2025年に設立した。2026年2月、米通貨監督庁(OCC)の銀行免許と米連邦預金保険公社(FDIC)の預金保険を得て開業。預金残高は同年9月時点で70億ドルを超えた。
防衛やAI、エネルギー、ロボティクス、先端製造分野の顧客企業には、各社の事業に通じたバンカーが直接対応する。成長資金向けの融資や資産担保融資、設備資金融資のほか、投資ファンド向けの銀行サービスも手がける。
自社開発の勘定系システムはブロックチェーンを使った決済に対応し、週末や営業時間外を含めて時間帯を問わず決済できる。ステーブルコインの入出金を受け付けるほか、主要な決済網とも接続している。
SBIグループは発表のなかで、自社のデジタルアセット事業にも触れた。スターテイル・グループ(Startale Group)と共同開発し、SBI新生信託銀行が発行する信託型の円建てステーブルコイン「JPYSC」を提供している。同社はJPYSCを国内初の信託型円建てステーブルコインとしている。米ドル建てステーブルコインの USDC やRLUSDも国内で取り扱う。
米国ではリップル社やサークルに出資し、提携関係も持つ。SBIは、グループとエレボールの幅広い連携の可能性を検討するとした。


