イーロン・マスク氏は25日、Xのいいねボタンを長押しすると、決済サービスX Money経由で1ドルを送れる機能を追加すると自身の投稿で明らかにした。投稿は短く、いいねの長押しで「誰かに1ドルを送る」と記しただけだった。
提供開始の時期は示されていない。送金先が投稿者本人に限られるのかも明記がなく、海外メディアの一部は投稿者への投げ銭機能として報じている。受け取る側にもX Moneyの口座が必要になるかは不明だ。
7月27日、X Moneyは米国のPremium・Premium+加入者向けに一般提供を始めた。預金残高には条件に応じて最大年6%の利回りが付き、Visaのデビットカードも発行する。預金はクロスリバー銀行(Cross River Bank)が預かる仕組みで、提供は米国に限られ、他国への展開時期は発表されていない。9月23日以降は、Xの有料プランに加入していない米国ユーザーも利用できるようになった。
現時点でX Moneyは、ビットコイン( BTC )やドージコイン( DOGE )、ステーブルコインを扱っていない。オンチェーンでの決済にも対応しておらず、今回の1ドル送金もドル建ての残高を使う仕組みになるとみられる。マスク氏とドージコインの結びつきから、開始前にはX Moneyへの仮想通貨搭載を予想する声が相次いでいた。
ステーブルコインをめぐっては、エリザベス・ウォーレン米上院議員が4月にマスク氏へ書簡を送り、消費者保護の不備や金融安定への影響を指摘した。同議員は、2025年に成立した米ステーブルコイン規制法(ジーニアス法)の民間企業向け規定を使い、決済用ステーブルコインを発行する意図があるかも質した。7月の一般提供開始時点で、X側はこの質問に答えていない。

