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ポリマーケット国際版、個人口座の約7割が損失=ギャラクシー分析

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米ギャラクシーのリサーチ部門は1日、予測市場ポリマーケット国際版の全オンチェーン決済記録を分析したレポートを公表した。人間のペースで取引する「個人」口座約290万のうち、69.2%が損益分岐点を下回った。損失は合計3億3,890万ドルにのぼる。

ポリマーケットは、選挙やスポーツの結果などに対し、結果に応じて精算される「Yes/No」のシェアを売買する予測市場。取引相手がすべて公開アドレスとして記録されるため、第三者が外部から検証できる。執筆したウィル・オーウェンズ氏は「分析に異論がある人は、誰でも自分で確かめられる」と述べ、出来高を外部から検証できない競合の独自オーダーブックとの違いを強調した。

分析は2020年以降の全履歴が対象。12.7億件の約定、307万ウォレット、想定元本828億ドル分を集計した。アクティブ日あたり50件超の注文を出す口座は自動取引とみなし除外している。該当した12万5,429口座は全体の4.1%にすぎないが、注文件数の80.8%、想定元本の41%を占め、合計で2億4,680万ドルの利益を出していた。

個人口座の損益の中央値は約3ドルのマイナス。半数がマイナス36.64ドルからプラス0.40ドルの範囲に収まり、損失の多くは少額にとどまる。投じた資金に対する比率で見ると、中央値の口座が失ったのは約0.5%だった。

分析対象は国際版のみで、米CFTC認可の子会社が運営する米国版とは別の取引所となる。

行動面で最も差が出たのは取引の継続率だ。損失で終わった取引の後、30日以上取引しなかった口座は15.2%。勝った後の6.1%と比べ、約2.5倍の水準となる。勝者ほどプラットフォームに残り、敗者は早く去る傾向がある。

リスクの取り方にも差がある。勝った後に前回より大きなリスクを取ったポジションは48.4%、負けた後は44.7%。エントリー価格をそろえて比較すると、勝者が賭け金を増やす傾向は確率0.50を上回る価格帯に集中していた。ポジション額の中央値は、利益を出した口座が13.96ドル、損失口座が10ドル。取引回数で区切ったほぼすべての層で、勝者のほうが大きく賭けていた。

保有期間の中央値は利益口座で約20時間、損失口座で約25時間だった。ただ、取引回数の層ごとに見ると一貫した傾向はなく、ミームコイン取引で見られるような短期売買の優位性は確認されなかった。

取引した市場の6割超が単一分野に集中する「特化型」は44.1%。分類済みの市場5つ以上で取引した口座が対象だ。特化型で利益を出したのは28.1%で、複数分野にまたがる「分散型」の30.4%をわずかに下回った。

足を引っ張ったのはスポーツで、特化型の47%を占めながら黒字口座の割合は25.1%と全分野で最も低い。政治と文化の特化型も分散型を下回った一方、金融は36.8%、テック・科学は41.2%と分散型を上回った。ただし、テック・科学はサンプルが小さいとレポートは注記している。

レポートはスポーツの不振について「日曜日にNFLの試合だけを取引する人が、保険数理的な分析をしているとは考えにくい」と指摘する。

ポリマーケットは2026年1月、仮想通貨の価格方向市場で初めてテイカー手数料を導入し、3月末までにほぼ全分野へ広げた。価格0.50ドルで取引した場合の手数料は投下資金比で仮想通貨が3.5%、政治・金融・テックが2.0%、スポーツが2.5%。全履歴での損失中央値が約0.5%だったのに対し、現在は五分五分の価格帯でテイカー取引を1回行うだけで、その数倍のコストがかかる。

個人の大半が損失を出す構造について、同レポートは予測市場の精度を支える前提条件だと位置付ける。情報を持つ資金には、取引相手となる情報を持たないフローが必要だからだ。オーウェンズ氏は「ノイズ取引こそが予測の対価を支払っている」と結論づけた。

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