ジーキャッシュ(Zcash)のコインホルダー投票が14日に終了し、次期アップグレード「NU7」の内容が固まった。ブロック生成間隔を現行の75秒から25秒に短縮する案が、参加ZECの99.9%の支持で可決された。
発行スケジュールについては、既存の半減期を維持する案が98.9%の支持を集めた。市場からの供給ZECを段階的に発行曲線へ組み込む対案は少数にとどまり、コインホルダーは急進的な制度変更よりも現行方式の継続を選んだ形だ。
NU7ではもう一つ、手数料の一部をブロック報酬に還元する「ネットワーク持続可能性メカニズム(NSM)」の再発行開始時期も争点となった。投票では約96.6%が2031年2月からの開始を支持し、即時開始を求めた票はわずか7万239ZECにとどまった。
NSMは今年1月、マイナーへの報酬減少に伴う長期的なセキュリティー予算の懸念を受けて提案された制度で、取引手数料の60%以上を市場から一時的に取り除き、将来のブロック報酬として再循環させる仕組みを採る。総発行上限の2,100万ZECを超えない設計になっている。
投票にはスナップショット対象となる360万ZECのうち、約240万ZEC(参加率約66%)が参加し、組織側が代表性の基準とした100万ZECを大きく上回った。対象はメインネットブロック高3,459,350時点でIronwoodシールドプールに保有するZECに限られ、投票は9月14日19時(UTC)に締め切られた。
今回のコインホルダー投票とは別に、Zcash Community Advisory Panelによる諮問投票も実施されており(198人中135人が回答、回答率68%)、こちらは発行曲線の緩やかな移行を支持する声が57人、半減期維持派が54人と、僅差の結果になっている。
9月30日までに実装が間に合わない機能は今回のNU7から除外する案も、コインホルダーの支持を集めた。NU7の稼働時期自体は依然未定で、開発チームはテストネットとメインネットの活性化スケジュールを今後詰めるとしている。


