オンチェーンアナリストのアドラー氏は3日、ステーブルコイン(ERC20建て)の取引所向け30日平均純流入が9月1日にプラスへ転じたと報告した。5月11日から8月31日まで113日連続でマイナス圏が続いており、流出局面の転換は約4カ月ぶりとなる。
ただし転換後の勢いは早くも鈍り始めている。9月1日時点の純流入は1,385万ドルだったが、2日には1,166万ドル、3日には685万ドルまで減少し、2日間で約51%縮小した。アドラー氏はこの動きについて、流入の拡大局面入りではなく、これまでの流出局面が中立化した段階だと位置づけている。
ステーブルコイン供給比率(SSR)は、ビットコインの時価総額をステーブルコインの供給量で割った指標で、値が低いほど市場に投下可能な待機資金が相対的に多いことを示す。9月1日時点のSSRは13.84で、90日・200日・365日の各オシレーターはそれぞれ+0.215、+0.249、+0.162だった。
いずれも8月26日に付けた直近高値(+0.291、+0.318、+0.210)から低下しており、ステーブルコインの相対的な購買力はやや回復している。ただし全てのオシレーターは依然プラス圏にあり、SSRは90日・200日・365日の各平均線を上回ったままだ。
アドラー氏は、持続的な流動性反転を確認するには純流入の拡大とSSRオシレーターのさらなる低下が両方そろう必要があるとし、現状は流出局面から流入局面への転換点にとどまるとの見方を示した。反対に純流入が再びマイナスに戻れば、今回の転換は一時的だったことになるとも述べている。