XRP 保有会社エバーノース(Evernorth)は2日、XRPレジャー(XRP Ledger)の流動性動向をまとめた2026年第2四半期のリポートを公開した。
同社の集計によると、レジャー上の分散型取引所(DEX)のオーダーブックでは、取引を行う口座数が1日あたり1,864から1,111に減る一方、1口座あたりの出来高は前年同期比で約3倍の日量3,217XRPに拡大し、取引の担い手が一段と集中する構図が浮かんだ。
オーダーブック全体の出来高は日量357万XRPとなり、前年同期比79%増加した。DEXの取引全体に占めるオーダーブックの比率は54%から81%に上昇し、自動マーケットメイクプール(AMM)よりもオーダーブックへ取引が偏る傾向が強まった。
レジャー上に保有される資産価値も四半期平均42.6億ドルと、過去6四半期で最高を更新した。
背景には2月に稼働した機関投資家向けの許可制ドメイン(パーミッションドドメイン)と許可制取引の存在があり、プロ筋の資金がシェアを広げたとみられる。
レポートで際立ったのはRLUSDの伸びだ。XRPレジャー上のRLUSD残高は平均5億3900万ドルとなり、前年同期の7300万ドルから約7倍に拡大した。
この間、業界全体のステーブルコイン供給量が2023年第3四半期以来はじめて縮小したのとは対照的に、レジャー上のRLUSD供給量は前年比642%増、移転された価値も925%増となり、RLUSD全体に占めるXRPレジャーのシェアは20%から34%に上昇した。
四半期中には基盤側の整備も進んだ。RLUSDは6月4日、ワームホールの「ネイティブ・トークン・トランスファー」規格を通じてラップ資産を介さずにベース(Base)やオプティミズム(Optimism)などへ対応チェーンを拡大した。
また5月20日には、XRPレジャー向けにイーサリアム互換のスマートコントラクトを動かすサイドチェーンが、保守が続くコスモスEVM(Cosmos EVM)へ移行したと発表された。
資金流入も伴った。SoSoValueの集計をもとにした同リポートによれば、米国のXRP現物ETFは第2四半期に合計2億7300万ドルの資金純流入を記録し、4月(8159万ドル)、5月(1億3194万ドル)、6月(5946万ドル)のいずれの月も流出超にはならなかった。
規制面でも追い風が指摘された。米通貨監督庁(OCC)が定めた最終規則が4月1日に施行され、全国信託銀行が受託者としてでなくとも保管業務などを行えることを確認した。ただし、規則自体は暗号資産(仮想通貨)を直接対象としたものではない。
