世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ(Bridgewater Associates)を創業したレイ・ダリオ氏(Ray Dalio)が30日に、英ポッドキャスト番組「The Diary of A CEO」に出演し、自身のポートフォリオに占めるビットコインの比率が約1%のまま変わらないと明らかにした。
同氏はBTCについて、通貨当局が印刷できない種類のお金であるという性質を認める一方、量子コンピューターなどの技術によって将来的に脆弱性が生じる可能性があると指摘した。
番組はスティーブン・バートレット氏(Steven Bartlett)が司会を務めており、ダリオ氏は2008年の世界金融危機を事前に警告した数少ない投資家の一人として知られる。
同氏はブリッジウォーターを1975年にニューヨークの2部屋のアパートで創業し、その後世界最大のヘッジファンドに育てた実績を持つ。
ダリオ氏は、政府や中央銀行が発行する通常の貨幣とは異なり、BTCは供給量を自由に増やせない点を独自の強みとして挙げた。
一方で、量子コンピューターの実用化が進めば、この技術的な安全性が損なわれる可能性があるとの見方も示している。同氏は「ではない多くの金融資産は誰かの負債だが、金はそうではない」とも述べ、金との比較でBTCの位置づけを説明した。
ハードマネーとしての配分について、ダリオ氏は資産全体の5から15%を目安にしていると明かした。同氏自身はその配分を主に金に振り分けており、BTCへの配分は約1%にとどまるとしている。
ダリオ氏は、BTCの取引履歴が記録として残る性質上、政府による監視や課税の対象になりやすい点を金との違いとして挙げた。中央銀行がBTCを大量に保有しない理由として、各国が取引の秘匿性と資産の管理権を重視していることを説明している。
また、政府が必要と判断した場合には、BTCに対して何らかの制限措置を取る可能性があるとの見方も示した。ロシアが制裁下で他の資産を没収された一方、金は対象にならなかった例を引用し、資産の種類によって政府の対応が異なりうる点を指摘している。
