米国のデジタルインフラ企業コアサイエンティフィックと米大手半導体メーカーAMDは28日、AI(人工知能)インフラの未来を形作るために提携すると発表した。
AMDはエンドカスタマーによるAMD AIソリューションの導入を支援するため、コアサイエンティフィックから最大2.5ギガワットのデータセンター容量をリースで確保する。また、契約の一環として、両社は物理インフラの設計や、AMD Instinct™ GPU、EPYC™ CPU、ROCm™ ソフトウェアの導入で協力していく。
また、AMDは一定のビジネス上の条件を前提に、コアサイエンティフィックの普通株式を市場価格で購入できるワラントも取得する。両社は、次のように述べた。
AMDとのパートナーシップは、5つの拠点で合計約530メガワット(MW)を対象とする15年契約を基盤としており、コアサイエンティフィックには基本契約ベースで140億ドル(約2.3兆円)を超える収益が見込まれている。
コアサイエンティフィックは、暗号資産(仮想通貨)マイニングからAIやハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)にデータセンターを提供する事業へと軸足を移しつつあるところだ。
7月中旬時点で様々な顧客向けに437メガワット分の容量について料金の請求を開始しており、仮にその請求対象容量を1年間継続した場合、コロケーション事業のGAAP(米国会計基準)売上高は年間換算で約6億3,500万ドル(約1,040億円)に相当するとも述べた。
AMDは半導体企業だが、今回の動きからはAIインフラを共同構築する企業へと事業領域を広げようとしていることが示唆される。AMD自身がデータセンターを運営するわけではないが、データセンターのインフラ事業者と組んでAIクラウド向け基盤を提供する格好だ。
今回のコアサイエンティフィックとの契約ではインフラ設計や、GPU・CPUの導入などでも協力していく姿勢を示している。
こうした点で、半導体大手エヌビディア(NVIDIA)は先行する動きを見せている。エヌビディアは昨年10月にバージニア州にAIファクトリー・リサーチ・センターを設立すると発表した。
様々な企業と連携してジェネレーティブAI、科学計算、先進製造におけるブレークスルーを加速させ、デジタルツインと大規模シミュレーションにおける先駆的な研究を行っていくとしている。
xAI、マイクロソフト、オラクルなどサーバーメーカー、クラウド事業者、AIモデル企業と組んで、AIインフラを構築していく方針も示した。
