分散型取引所ハイパーリキッド(HYPE)は20日、将来のアップグレードでアウトカム市場向けにパーミッションレス(誰でも市場を作成・開始できる仕組み)な展開機能を導入すると発表した。まずテストネットで開始され、その後メインネットに移行する予定だ。
これまでは、バリデーターのみがアウトカム市場を作成可能(許可制)だったが、今後は50万HYPEをステーキングすることを要件に、誰でも作成できるようになる見込みだ。現在のところ、ステーキングしている資産は6か月間ロックされることになるとしている。
アウトカム市場とは、ユーザーが様々なイベントのアウトカム(結果)に賭けることができる各市場のことである。ハイパーリキッドは5月2日に、これを可能とするプロトコル改善提案「HIP-4」をローンチし、予測市場に参入済みだ。
初日だけで605万件以上の契約が取引された。その後5月26日には、スポーツ試合の結果、マクロ経済指標の発表、選挙、法的判断など、オンチェーンの価格データからは直接決済できない現実世界のイベントにも市場を拡張している。
ハイパーリキッドの予測市場は開始から1か月で約1億ドル(約162億円)の取引高を記録した。
パーミッションレスな市場の展開にあたって、質を確保するために、バリデーターがアウトカム市場のテンプレート(仕様)を決める投票を行う計画だ。市場作成者は、複数種類あるテンプレートのいずれかを基礎として使用することが義務付けられる。
また、市場作成者はテンプレートの基準に従ってそれぞれの市場を設定し、決済を行う責任を負う。
ハイパーリキッドによると、バリデーターの投票によって設置が決定されるカノニカル市場は今後も作成されるが、理想的には年間10件未満のイベント結果やクエスチョンに留まることが期待される。
もし各市場の設定が不適切だったり、テンプレートに従わない方法で決済が行われた場合、また1週間以上にわたって決済されずに放置された場合などには、バリデーター投票によってスラッシング(市場作成者のステークしているHYPE没収)が行われる可能性がある。
市場の作成者は、自身が作成した市場において、最大50%の手数料取り分を設定できるようになる。手数料の設定機能は、後続の機能としてリリースされる予定だ。
以上の仕様はすべて暫定的なものであり、コミュニティからのフィードバックに応えて変更される可能性もある。ハイパーリキッドは、テストネットでの展開が可能になり、関連する文書が更新された時点で、改めて知らせるとしている。
ハイパーリキッドは、結果市場の対象となりうるイベントの数は、永久先物や現物の原資産の数をはるかに上回ると指摘した。誰でも展開できる仕組みにすることで、多様なニーズに応じた市場が作成され、エコシステムの成長につながることも期待される。
