オンチェーン分析アナリストのDarkfost氏は15日、X(旧Twitter)でCryptoQuantのデータを基に、ビットコイン(BTC)市場で損失を抱えるUTXOの比率が拡大しつつあると指摘した。
同氏は、損失保有者と利益保有者の比率(Loss/Profit比率)が、過去に強い市場ストレス、多くの場合下落相場でのみ観測されてきた水域に近づいていると述べたうえで、これは長期投資家にとって良い蓄積の機会だと評価した。
同氏によれば、この指標はBTC価格の絶対水準そのものを用いず、利益状態にあるUTXOと損失状態にあるUTXOの数の比率のみを見るため、価格変動によって歪みにくく、投資家行動の癖を捉えやすいという。
UTXOとは、ビットコインのブロックチェーン上でまだ使われていない送金の単位を指す。個々のUTXOが作成された時点の価格と現在価格を比較することで、保有者全体が損益のどちら側にいるかを分析できる。
一方でDarkfost氏は、市場に過熱感が広がり、利益保有UTXOの比率が急速に高まってLoss/Profit比率を大きく押し上げる局面には注意が必要だと付言した。同氏によれば、そうした場面こそが相場の転換点になりやすいという。
CryptoQuantが公開したチャートでは、Loss/Profit比率が低下する「Loss signal」の期間は2012年・2015〜2016年・2019年・2022〜2023年など、いずれもBTC価格が底値圏で推移した局面と重なっている。
一方、比率が急伸する「Profit signal」の期間は2013年・2017〜2018年・2021年など、価格が天井圏に達した局面と一致しており、Darkfost氏が注意を呼びかけたのはこの後者の局面への転換を指す。
