*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
ビットコイン( BTC )は4日から5日にかけて急騰した。米中間選挙で野党・民主党が上下両院で過半数の議席を獲得し、与党・共和党が大敗したことが背景にある。
今回の選挙結果を受け、市場ではトランプ政権に対してイランとの戦闘終結を求める圧力が強まるとの見方が広がり、米原油先物が下落した。原油安によってインフレへの警戒感がいったん和らぎ、米金利が低下したことが、ビットコイン相場を押し上げた主因とみられる。
今回の急騰は、ショートカバー(売りの買い戻し)が主導した可能性が高い。ただし、先物市場では未決済建玉が依然として高水準にあり、相場のボラティリティが高まりやすい状況が続いている。また、急騰後の価格水準では値ごろ感からの打診的な売りも出やすく、上値では売り圧力が強まる可能性がある。
足元の価格水準に近い上値には、ショートポジションの清算が集中する価格帯が存在している。米金利の低下が続けば、ショートカバーが一段と進み、ビットコイン相場の上昇を加速させる可能性がある。
今回の上昇の背景には、米中間選挙の結果を受けた戦闘終結への期待と、それに伴う原油安・米金利低下がある。ただし、選挙結果だけでイラン情勢や米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策姿勢が根本的に変わるわけではない。
上昇の持続性を判断するには、戦闘終結に向けた具体的な進展や、インフレ・金融政策の見通しを確認する必要がある。足元の期待を実態が裏付けるかどうかが、今後の相場を見極める焦点となる。