ステーブルコインUSDCなどを提供するサークル社と暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは22日、両社の戦略的パートナーシップを拡大すると発表した。新たに5年間の事業契約を締結し、新興市場を中心にUSDCの普及拡大を目指す。
さらにバイナンスはサークル社に対して1億ドル(約160億円)の戦略的出資を実施した。今回の合意は、両社が2024年12月に発表した戦略的提携をさらに拡大するものとなる。
バイナンスは特に新興市場で、同社のプラットフォーム上でのUSDCの普及促進、認知拡大、導入を加速させる計画だ。一方、サークル社はUSDCの保有や利用を支えるインフラ・サービスを提供する。
サークル社のジェレミー・アレールCEOは次のようにコメントした。
バイナンスによる1億ドルの出資は、クラスA普通株式(ティッカー:CRCL)の私募発行を通じて行われた。取得価格は、取引成立前のCRCL市場価格に対して5%割引された水準だった。
取得した株式についてバイナンスは、取引成立日から最長2年間、通常の例外を除いて譲渡しないことに合意している。長期保有を前提とした資本参加である点が強調される格好だ。
アレール氏は1月、ステーブルコイン市場についてAI(人工知能)エージェントなどの利用も背景に年率約40%のペースで成長すると予測していた。
サークル社はバイナンスの他、コインベース・OKX・バイビットなど複数の大手取引所ともUSDC普及に向けた提携を進めてきた。コインベースについてはプラットフォーム上で保有されるUSDC準備金収益をコインベースが100%受け取り、それ以外の場所で保有されるUSDCの準備金収益は両社が50%ずつ受け取っている。
なお、USDCの準備金は米ドル建ての安全資産(米国債など)で運用されており、そこから利息収益が発生している。