企業向けにステーブルコインの決済と財務のプラットフォームを提供する英ベロシティ(Velocity)は15日、シリーズAラウンドの追加分として1,000万ドル(約15.5億円、1ドル=155円で換算)の資金を調達したことを発表した。
7月に3,800万ドルを調達したことを発表済みで、これでシリーズAラウンドの合計調達額は4,800万ドル(約74.4億円)に増加。ステーブルコインのインフラを世界の発行体や加盟店管理会社、決済企業、金融機関、小売店に提供する事業などに調達資金を活用すると述べている。
ベロシティは、機関や企業が既存のシステムと置き換えることなく、決済や流動性、財務の運営にステーブルコインを活用できるインフラを構築している企業。決済の継続性を高めたり、事前入金への依存を減らしたり、決済を銀行の営業時間外でも行えるようにしたりすることに取り組んでいる。
今回の追加調達では、ビザ・ベンチャーズ、サークル・ベンチャーズ、リップル(7月発表のシリーズAでも出資)、ハウン・ベンチャーズ、トランスリンク・キャピタル、ミラナ・ベンチャーズの6社が出資した。
ベロシティは、サークル・ベンチャーズ( USDC 発行企業のサークルのベンチャー部門)とリップルが出資に参加したことについて、規制下のステーブルコインと、決済・流動性・機関金融でのステーブルコイン利用を推進する大手2社との結びつきを得たと述べている。
また、トランスリンク・キャピタルの参加については、アジアにおけるベロシティの企業・機関パートナーのネットワークに対し、戦略的な架け橋をもたらすと説明した。
そして、今回の投資について「ステーブルコイン普及の次の段階が、資産とブロックチェーンだけでなく、機関がすでに使っている銀行・財務・決済のシステムとステーブルコインをつなぐインフラにかかっている」という共通の見解を反映していると述べた。
今回の発表で、ベロシティのEric Queathem CEOは、以下のようにコメントしている。
また、ビザの成長プロダクト・戦略パートナーシップ部門でグローバルヘッドを務めるRubail Birwadker氏のコメントは以下の通り。
なお、Queathem氏は「CoinDesk」に対し、今回の調達後のベロシティの評価額は2億ドル(約310億円)だと明かしている。