オンチェーン分析のクリプトクアント(CryptoQuant)データを基に、アナリストのダークフォスト氏は2026年8月19日、短期保有者(STH)が利益確定目的で4万4,300BTCを取引所に送ったと指摘した。2026年に入って最大の送付規模だとしている。
ダークフォスト氏によると、短期保有者の平均取得コストは6万7,100ドル前後で、同日ビットコイン( BTC )が同水準を上回ったことが利確を後押ししたという。データの提供元はクリプトクアントのアナリスト、アクセル・アドラー氏とされる。
短期保有者(STH)とは、取得から155日以内のビットコインを保有する投資家層を指すオンチェーン分析上の分類で、相場の転換点で利益確定売りが集中しやすいとされる。
ダークフォスト氏によると、ビットコインは同日、終値ベースで前日比7.1%上昇した。取引時間中には一時7.7%超まで上げ幅を広げ、投資情報サイトのインベスティング・ドットコムによれば2月6日以来の上げ幅となった。価格は一時6万9,757ドルまで上振れし、短期保有者の取得コストである6万7,100ドル前後を明確に上回った。
ダークフォスト氏は、この価格帯の突破を機に短期保有者が含み益を確定する動きに転じたとみている。取得コスト(6万7,100ドル前後)を上回る水準を維持できるかが、追加の利益確定売りの規模を測るうえでの目安になるという。
この日の急騰は、米財務省が発表した長期国債買い戻しの倍増と、トランプ大統領がホワイトハウスで開いた仮想通貨関係者との会合が背景にあるとされる。スコット・ベッセント財務長官は買い戻し上限を1回20億ドルから40億ドルに拡大すると発表し、長期金利の低下を招いた。
トランプ氏は同日の会合でクラリティー法の可決を議会に要請したほか、規制当局がデリバティブ取引所ハイパーリキッド(Hyperliquid)を米国に誘致したいとの意向を示した
一部報道は同氏が「相当規模」のビットコイン取得を検討する可能性に言及したと伝えたが、金額や実施主体などの詳細は示されておらず、会合に出席した主要メディアの多くはこの発言を報じていない。