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ビットコインが今月3度目の10万ドル割れ、フラッシュクラッシュ後の資金戻り鈍化

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*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI( @Nishi8maru )氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

ビットコインは今月3度目となる10万ドル割れを記録し、低調な値動きが続いている。

背景には、FRBが利下げに慎重な姿勢を示していることに加え、東証などを運営する日本取引所グループ(JPX)が仮想通貨トレジャリー企業に対して規制を示唆する報道が流れ、市場心理を冷え込ませたことが挙げられる。これらの要因が重なり、下落に拍車をかけた格好である。

成行注文の動向を確認すると、現物取引を中心に継続的な売りが優勢となっていることがうかがえる。(下画像赤枠)

仮想通貨市場全体への資金流入も依然として低調である。10月中旬に発生したフラッシュクラッシュでは、過去最大規模の清算が生じたBinance Futuresの未決済建玉(OI)は、10月上旬の12 billionからフラッシュクラッシュ直後には8.2 billionまで急減した。

その後も大きく回復しておらず、現在は9 billion付近で推移しているにとどまっている(下画像黄色枠)。資金の戻りは鈍く、市場参加者の慎重姿勢が続いている状況である。

他の主要アセットクラスとの相関関係(観測期間2カ月)をみると、Nasdaq100が-0.19、半導体指数(SOX)が-0.24、金(ゴールド)が-0.24、原油(オイル)が+0.33となっており、いずれも強い相関関係は見受けられない。

ビットコインは現在、他のアセットクラスとの相関がほとんど見られないことから、主として仮想通貨市場内部の構造的な要因により価格変動が生じていると考えられる。

10月中旬のフラッシュクラッシュ以降、デリバティブ市場への資金流入の回復が遅れているところへ、トレジャリー企業への規制を示唆する報道が追い打ちをかけ、クリプト市場全体に暗い影を落としている。

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