プライズピックス、ポリマーケットと提携 米国で予測市場参入
北米最大のスポーツエンターテインメント事業者プライズピックス(PrizePicks)は11日、大手予測市場プラットフォームであるポリマーケットと複数年のパートナーシップを締結したと発表した。プライズピックスのアプリを通じて、スポーツ、エンターテインメント、文化イベントに関する連邦規制下の予測市場契約を提供する。
プライズピックスのマイク・イバーラCEOは「米国トップのデイリーファンタジースポーツ事業者として、予測市場の先駆者ポリマーケットと提携できることを嬉しく思う。米国予測市場への参入により競争を促進し、イノベーションを推進し、会員により多くの価値を提供する」と述べた。ポリマーケットのシェーン・コプラン創業者兼CEOは「予測市場がファン体験を強化しながら、インタラクティブで規制された新しいスポーツエンゲージメントの基準を設定できることを示す」と語った。
プライズピックスは最近、全米先物協会から先物取引業者として登録された初のスポーツエンターテインメント事業者となった。この登録により、ポリマーケットなど連邦規制下の取引所とのパートナーシップを通じてCFTC認可のデリバティブ契約を提供でき、顧客は安全で法令遵守の環境で金融取引に参加できる。2025年には問題賭博全米評議会からiCAP認証を取得し、この認証を受けた初のファンタジースポーツ事業者となった。
ファンタジースポーツは実在の選手の成績データを基にユーザーが仮想チームを編成して競うゲームで、プライズピックスは1日単位で結果が決まる短期型ゲームを提供している。
ポリマーケットは現在、米国での事業再開に向けて準備を進めている。ブルームバーグが10月に報じたところによると、数週間以内にスポーツ賭博を中心とした事業を再開する見通しだ。同社は2022年に米商品先物取引委員会から140万ドルの罰金を科され海外移転を余儀なくされたが、今年に入り司法省とCFTCの調査が打ち切られた。
なお、ポリマーケットはインターコンチネンタル取引所から最大20億ドルの戦略的投資を受け、CFTC認可の取引所兼清算機関QCEXを買収した。予測市場業界は、競合のカルシがCFTCとの訴訟に勝利し昨年大統領選挙の結果に対する取引を開始して以降、急成長を遂げている。
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